平安時代が舞台のミステリ風お仕事小説。 主人公は異国の系譜の女性薬師で都の貴族の依頼ではるばる仕事に来ましたがなんやかんやで大きな仕事に引きずり込まれていきます。 主人公が薬師なので謎解き要素は「どんな病気か」「原因はなにか」というところに…
原作者が解剖医という本職が書いたミステリ(ってかサスペンスホラー?)小説。 解剖学者と連続殺人鬼の視点が交互に描かれていくスタイルで双方の考えが垣間見える……のですが視点がころころ変わるので時系列が掴みにくく読みにくい印象でした。 ミスリード…
三部作の最終巻です。 前作のラストのトラウマで情緒不安定な主人公は訴えられることになり、調停に持っていこうとする弁護士の言うことも聞かず、自分の軸を曲げようとしません。 それと同時に鳩の死体や落書きなどのストーカー(?)被害も受け、更に追い…
三部作の第二弾です。 前作で真相に辿り着き有名人になった主人公が友人の兄失踪事件の捜査をすることになります。 今作でもインタビュー中心の捜査なのですが、主人公が有名人になったのでインターネット配信で捜査状況を公開しながら情報収集していくスタ…
タイトルインパクトの強い海外ミステリです。 所謂探偵役は高校生の女の子。それも優等生。なんでも知ってるちょっと変わった子が、自由研究の題材に自分の住む街で過去に起きた殺人事件を調べ直す青春ミステリといったところでしょうか。 三部作の第一弾で…
ピアノ教本というよりは噛み砕かれた楽典という印象です。 豊富なたとえ話で音楽の構造などを説明はされているのですが、たとえ話が主観的すぎてややわかりにくいかなというのが抱いた感想です。 ただ、楽曲に対するアプローチの考え方は参考になる部分も多…
異世界ではなく同じ世界の別人と精神が入れ替わってしまうタイプのファンタジー作品です。 ナンバリングされてませんがシリーズ物の1巻です。 正直普段であればナンバリングしろよとぶち切れて読むのをやめてしまうのですが、普通に面白かったなと思います。…
被害者遺族が加害者に復讐できる復讐法が生まれた世界で倫理観が試される作品です。 加害者も所謂少年法の範囲に含まれてしまう人間だったり無敵の人だったり実の親だったりするのですが、被害者遺族も被害者の血縁者だったり婚約者だったり様々な立場で、加…
確実に続編を意識している作り……! ジャンルが凄く悩むキャラ文芸というところでしょうか。 主人公が倹約家で兄弟のたくさん居る女学生、先生が准教授というコンビですが主人公二人とも癖が強いです。 先生は他人の記憶を思い出させ、聞き出すことに特化した…
よくある異世界召喚系ファンタジー+料理な作品。 テキスト的にはそこそこ楽しめたかなと思うのですが、挿絵が少年漫画のお色気シーンみたいなエロ系ウリなのかな? という印象で、料理題材なのにマッチしてないなと感じ、挿絵で損しているのではないかなと…
この作家さんが本当に読みやすくて好きで、死体の描写とかが特に好きな作家さんなのですが、角川ホラー文庫にしてはホラーよりサスペンスとかミステリ要素が強いのかな? と思っていた作家さんでした。 が。 今回はがっつしホラー入ってた気がします。 主人…
タイトルが既にネタバレしてるだろこれ スカッとメシウマとか帯に書かれてるけどね? これ、普通にホラーですよ??? テキスト的にはライト文芸寄りかなという印象なのですが、やってることはがっつりホラーです。 今回はタイトルで予測出来るとは思います…
ほのぼの居酒屋経営(?)なファンタジー。 父親から継いだ居酒屋を畳んでしまった主人公が引っ越したら引っ越し先に別の人が住んでいて行き場がなくなったところ異世界人に拾われるところからスタートするほのぼの居酒屋経営物語です。 異世界の酒、旨くな…
ロマンチックな印象の悪魔ものBL。 飲酒運転事故で両親を亡くした主人公の元に現れた悪魔が主人公に一目惚れして契約を迫り、そのままずるずる保護者兼任するような関係が続いていく話、なのですが、所謂攻め側が悪魔なのでBLでよく感じる「もっと悩めよ!」…
もう第九弾なの? と言いたくなるシリーズ第九弾。 番外編までしっかり読んだシリーズで毎回非常に楽しみなのですが、作者さんの映画愛や都市伝説愛のようなものを感じられる小ネタが多々含まれているのが非常に好きな作品です。 今巻は「鎌鼬」「髪切」「口…
激ダサファッション魔王軍とコスプレイヤーのコメディ。 主人公がコスプレイヤーで、クローゼットがなぜか魔王のクローゼットと繋がってしまったところから異世界に引きずり込まれて劇ダサファッションの魔王と出会い服を作ることになる話、なのですが、魔王…
特異能力があることを前提としたミステリ(?)第二弾。 前作はホラー寄りでしたが、今作はSFっぽい印象です。 主人公は相変わらず学食でなにを注文するか推理するゲームを続けていますが、パートナーを失った傷はまだ癒えていない様子です。 新パートナー(…
呪われすぎた学校と呪われすぎた主人公のコメディ寄りミステリ? なライトノベル。 ジャンルが結構悩むけれどまず主人公が女難過ぎる家系生まれで余命あと一年とか言われているだけでも濃いのに更に事件巻き込まれ型探偵気質とか濃すぎます。 しかも周囲の女…
こんなに脚注が多い小説は初めて読みました……。 キャバ嬢(歴女)が憑依転生(?)して花魁になる話……なのですが、拗らせ歴女の一人称語りで書かれていて、とにかく歴史的な単語、用語、言い回しを使いたいのかほぼ全ページに脚注解説があるという非常に読み…
TRPGで言うところの秘匿能力PvPシナリオみたいな一冊。 特殊能力があることを前提としたミステリと見せかけてがっつり道徳倫理観に訴えかけてくるヘヴィなヒューマンドラマですね。 思春期特有の空気を漂わせスクールカーストや同調圧力などがテーマのひとつ…
そのジャンルを既に理解している人向けという印象の一冊。 名称は知っていたけれどその設定をいまいち理解し切れていない「オメガバース」という共通世界観(?)をベースにした作品なのですが、その根本設定に対する説明がないまま話が始まっていくので理解…
虫嫌いでも楽しめた昆虫ミステリ(?) 昔から本当に虫が苦手なのですが、今作はとにかくたくさん虫が登場する作品です。 探偵役が虫取り少年がそのまま大人になったような昆虫マニアで、夜の公園にカブトムシ捕獲に行ったらテントを張ろうとしているホーム…
「夜葬」を期待すると期待外れな印象。 こちらの作家さんは「夜葬」で知って、今回で読むのが四作目なのですが「夜葬」のインパクトがありすぎたせいか少し物足りない印象でした。 主人公が元彼の自称YouTuberの頼みを断り切れずにYouTubeチャンネル動画に出…
あらゆる可能性を考えすぎな探偵の奇跡を証明したい推理小説。 タイトル一本釣りで購入した一冊です。 借金まみれの個性が強すぎる美形探偵が奇蹟を証明するためにあらゆる可能性を否定していくタイプの推理を披露するのですが、他の人間が奇跡であることを…
勢いでごり押ししていくタイプの憑依転生コメディ。 Amazonの読み放題で読みました。 精神的なショックが強すぎると人格が消滅して別の人格が憑依するというある意味恐ろしい世界が舞台で、主人公はやたらとギャグ力の強い人物です。 シリアスなにそれおいし…
美形じゃないヒーロー、好き。 少女小説系のヒーローと言えば金髪だったり銀髪だったりキラキラ系美形が多い中、根暗で陰気な闇ワカメ、もやしの方がまだ歯ごたえがあるとまで言われてしまうヒョロガリの上に色白でくっきりクマなヒーロー。その上卑屈。 最…
緩みを作りすぎて最早コメディという印象の一冊。 初手でクトゥルフっぽいなと感じたのですが、ほぼクトゥルフのキャンペーンシナリオで、リプレイ小説かな? なんて思いながら読んでいました。 全体的にクトゥルフ神話TRPGのルールブックをぺらぺらしていた…
異世界ではなく同じ世界に転生するタイプの転生ラブコメ。 主人公は人間世界の恋愛小説が大好きな元魔王である日貴族の娘だと知り貴族の通う学園に通うことになるというよくある悪役令嬢テンプレ名乙女ゲームヒロインのような境遇に生まれ変わったチート魔力…
ケモミミ獣人は滅びろ(n回目の過激派) だいぶ前に買ったラノベセットに入っていた中の一冊です。 ぐーたら主人公がそこに飛ばされたら一生出世が出来ないと言われる左遷先に派遣され、頑張らなくていい最高の職場を守る為に頑張るぐーたらなくせにやたら有…
前巻よりハートフルな印象のシリーズ二巻目です。 霊媒師(人間)と助手(幽体)というユニークな探偵助手関係だったところに新たな助手(人間)が加わった今巻ですが前巻よりも真面目に仕事をしている気がしました。 ほぼ詐欺師のような口先で言いくるめる…