悪の女王の軌跡 (レジーナブックス)
主人公はフェロモン発生装置かなにかですか?
なんて乙女ゲームのレビューで見たことがあるようなコメントを口にしてしまうレベルで見事なまでのオート逆ハーレム状態。人を選びそうな作品ですね。
わりと最近しったのですが、レジーナブックスはロゴの部分である程度作品の傾向がわかるそうです。
こちらは少しRな描写のある大人向け作品、だそうです。
攻略対象全員とRシーンあるヒロインって……と感じてしまうタイプなのでちょっと苦手意識が働きました。
今作はわがまま放題で悪政を敷いてきた女王が戦死し、蘇生術で主人公を犠牲に復活という少女系ファンタジー作品にしてはかわいくない術により異世界転生してしまった主人公が周囲にばれないように一部の協力者と共に女王に成り代わり国を建て直していく……という内容になりますが、大学でなんでもやってるなこの主人公。
大学でそれを専攻にしていない学生が学ぶのは精々さわり程度だと思うのですが、そのさわりしか触れてこなかった人間が思いつくことを散々政治に触れてきただろう面々が思いつかないのもなんだか不思議な気がします。
逆に主人公がバリバリ学生運動に参加していた活動家ですとか言う作品あったら見てみたい気がしますけど。
登場人物(ほぼ)全員イケメン。
女王本体は男好きで政治よりも男みたな感じだったのか、まともに書類読める人間を探すのも大変な世界となると少しまともなことを考えられるだけで重宝されるのかも知れませんが男達も主人公にデレデレしすぎなのでこの国大丈夫かと心配になってしまいます。
戦場から始まるタイプの作品だったのでもう少ししっかり政治とかそう言った動きがあるのかな? と思ったのですが、R付き乙女ゲームの小説版みたいな印象の作品でした。
普段ならここで私の主人公を発表したいところなのですが、印象に残ったキャラクターが思いつきません。
フェロモン発生装置主人公が流されやすいように見えてこれわざとじゃないの? という考えに陥るこれは推せない主人公の代表格(個人の主観)みたいな印象でした。