ROSEの読書感想文

読んだ本とかWeb小説の感想を書くよー

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

魔王城殺人事件 (講談社文庫)

小学生探偵達が挑むミステリです。 小学生探偵というとどうしてもコナンくんが浮かんでしまい、少年探偵団はもう完全にあのイメージになってしまうのですが、今作の主人公達は小学五年生なのでコナンくんたちよりも年上の高学年少年探偵クラブというところに…

書きたい人のためのミステリ入門 (新潮新書)

ミステリはミステリでもミステリ創作論というか読書論のような一冊です。 書かなくても推理小説が好きな人は読むと楽しいのではないかと思いました。 この本の最後に本の中で紹介された作品リストがあるので、これから読んでみる本を探す参考にもなりそうで…

暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします2 (GA文庫)

シリーズ二冊目です。 コミカライズの原作ですが、コミカライズ版は序盤しか読んでいません。 今回は「オレさま」系幼女が新キャラとして登場し、前巻よりもラブコメ色が強くなったように感じます。 熱血バトル系少年漫画を期待していたらラブコメだった感が…

腹を割ったら血が出るだけさ(双葉社)

タイトルインパクトが凄すぎて発売直後に購入したのにやっと読み終わった一冊です。 以前別作品を読んだ際に会話のテンポとタイトルセンスの良い作者さんだなと思ったのですが、今作も会話のテンポが非常によかったと思います。 が、今作は複数の登場人物の…

エルフでビキニでマシンガン! (MF文庫J)

ラノベ特有のわけがわからないタイトル。 手に取らずにはいられなかった一冊です。 もう、タイトルでは全く中身が想像出来ません。なんとなくドンパチやりそうな雰囲気を感じ取ったくらいです。 読んでみた感想は……Z級映画感。 一部の人にはカルト的に響きそ…

終わらない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

ついに最終巻です。 作者さんの20周年だったそうです。 BLも書いている(というかそっちがメイン?)の作者さんということもあり、それっぽい雰囲気の描写も所々あるので苦手な人は苦手かもしれません。 最終巻なだけあってオールスター作品というか、無理矢…

憎まれない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

購入後数ヶ月積みっぱなしだったシリーズ第八巻です。 もうこんなにシリーズ続いてるのか。もうやることないだろうにってくらい、主人公の能力が活かされる場面が限られているように感じていましたが、熱血系な主人公にかなり好感が持てます。 先に書いてお…

難民探偵 (講談社文庫)

タイトルに探偵って入っているけれどミステリと言うよりはキャラクター小説という印象です。 この作家さん実は初なのですが、登場人物に変な名前をつけるのが好きみたいですね。 まず序章がやたらと長い。序章だけで40ページほどあるのですが、殆どが就職活…

水曜日が消えた (講談社タイガ)

映画原作映画ノベライズです。 帯に一人七役と書かれていたのが気になってしまい、先に映画を観てしまいました。 全体的に映画と同じ展開ですが、ラストだけ少し違いました。 個人的には映画のラストの方が好きでしたが、こちらのラストも素敵でした。 とて…

黒猫閻魔と獣医さん (ラルーナ文庫)

四つ耳は滅べ!!(過激派) この感想を書いている人間はケモナーを拗らせすぎて四つ耳撲滅過激派です。 別にBL強化週間とかそう言うわけではないのですが、だいぶ前に購入したセットの中に入っていた一冊です。 とりあえず作者さんが「動物を飼うときは最後…

作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)

ミステリと呼ぶよりはキャラクター小説という印象になってしまう程、毒島さんのインパクト強すぎる作品です。 正直物書きにはグサグサぶっさり突き刺さる最早暴言と言ってしまいたくもなるような言葉の凶器が何度飛んできます。 最初に出てきた下読みのコメ…

うちの家庭教師がグイグイきすぎて勉強どころじゃない! (ガガガ文庫)

ラノベセットに入っていた中の一冊です。 控えめに言って読んだ時間を返して欲しい……。 表紙絵好きなら絵師さん目当てで購入……ですかね。 まず導入の時点でなんじゃこりゃ状態です。 表紙のお姉さんが家庭教師、らしいのですが、教え子の部屋でほぼ裸族。性…

3泊4日の恋人 (講談社X文庫)

久々のBLです。 講談社X文庫と言えば、悪霊シリーズとかとらぶるトリオだとかそう言った少女小説だとか、十二国記みたいなファンタジーのイメージが強かったのですが、BLもあったんですね。元書店員なのに不勉強でした。 今作の主人公は男娼(コールボーイ)…

文豪たちが書いた 泣ける名作短編集(彩図社)

教科書に載っているような文豪達の教科書に載っていたりいなかったりする作品を集めた短編集です。 有名作ばかりなので今更ネタバレもなにもないと思うので、特に印象の強い作品ふたつについて感想を書きます。 というか「泣ける」の方向性が所謂感動ものと…

暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします (GA文庫)

こちらの作品はかなり前に一度コミカライズ版を読んだことがありましたが、全体的にテンションが高めです。 舞台設定はゲームっぽいファンタジー世界ですね。FEとかに出てきそうなジョブがたくさんあります(FEとはちょっと違うけど)(バトルモンク欲しい)…

恐怖と不安の心理学 (ニュートン新書)

専門書を期待していたらノンフィクション系? という印象を受けるほど、作者さんの体験をかき集めた一冊です。 息子と海でのエピソードから、出会った患者さんの話まで、主に作者さんの経験と主観で纏められています。 期待していたのはもっと生物学や医学的…

俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する (ファミ通文庫)

タイトルの時点で好き。と言いたくなってしまう作品です。 こういう科学っぽいタイトルが付くと期待が大きくなってしまいますね。 そして、人生で読んだラノベの中で一番好きと感じた作品でした。 高専生が集団異世界転移してしまう話なのですが、異世界で彼…

死神ラスカは謎を解く (マイナビ出版ファン文庫)

カラスが好きなので表紙買いしてしまった一冊です。 カラスと会話する導入。それだけでときめきました。 主人公は刑事です。殺人などの凶悪犯罪を担当する刑事なのに好物がクリームパン。趣味は料理。 なんというか、ギャップがかわいいと感じさせるタイプで…

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

ラノベセットに入っていた中の一冊です。 不思議なタイトルだなと思い手に取って見ると結月ゆかりのイラスト描いている方の表紙? と驚きました。 それはさておき感想です。 オズの魔法使いの引用が挿入され、登場人物もオズの魔法使いのキャラクター名で呼…

盲目の公爵令嬢に転生しました (レジーナブックス)

主人公が盲目であることを除けば無自覚悪役令嬢もののテンプレのような構成の作品……なのですが……めっちゃ中途半端なところで終わるのです。 続刊出ていました。ナンバリングされていないのでこの終わり方は中途半端すぎる……。 ナンバリングなしでこの終わり…

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

ずっと気になっていた作家さんで、こちらの作品が初になります。 作家さん本人のtweetばかりよく見かけるのに作風を全く知らなかったという。 読んでみた一番の感想は、ミステリというよりはキャラクター小説というところでしょうか。 作者さんが医者という…

レインツリーの国 (角川文庫)

映画原作だそうです。映画は観ていません。 子供の頃、インターネット上で知り合った人と会ってはいけませんという教育を受けてきたので、この作品はその「やっちゃいけないこと」から始まる物語です。 個人ブログのメールアドレスに送ったメッセージで交流…

悪役令嬢はお断りします! ~二度目の人生なので、好きにさせてもらいます~ (ベリーズファンタジー)

ラノベセットの中の一冊でした。 主人公の前世がわりと洒落にならないながらもリアリティがあった以外は突っ込みどころが多すぎた作品です。 まず、作品舞台の乙女ゲーム設定ですが……斬新すぎる。 ヒロインが札束ビンタするタイプの乙女ゲーム……。実在するな…

断罪された悪役令嬢は頑張るよりも逃げ出したい (レジーナブックス)

ラノベセットに入っていた中の一冊です。 こちらの作品は所謂「死に戻り」作品です。 興味深いのは死に戻りしているのは主人公だけではないという点でしょうか。 そして、タイトルに「悪役令嬢」と書かれているのですが、主人公やその他の人物がメタ的な知識…

婚約破棄されたが、そもそも婚約した覚えはない 巻き込まれ令嬢は歌って暮らしたい

タイトルから溢れるコメディ臭……好きです。 これ系にしては珍しく異世界転生ものではなく、悪役令嬢でもないのですが、主人公は冒頭でいきなり婚約破棄&プロポーズされます。 コメディ力強い。 でもそこがクライマックスだったように感じられます。 イケメ…

AI法廷のハッカー弁護士

裁判官もAIになる時代がそのうちくるかもしれませんね。 読書メーターで知って購入した作品なのですが、普段は自分で買わないSFミステリといったところでしょうか。 カテゴリがとても悩んだのですが、キャラクター性がとても強かったと思うのでキャラ文芸カ…

悪役令嬢に転生したはずが、主人公よりも溺愛されてるみたいです 1 (サーガフォレスト)

人間見た目が全てとでも言いたげな作品です。 ラノベセットに入っていた中の一冊です。コミカライズの原作にもなっているようです。 これ系の作品にしてはまだナンバリングしてくれているだけ良心的に感じられる今作ですが、続き物でぶった切られてる感じが…

あなたはここで、息ができるの? (新潮文庫)

SFも恋愛小説も自分からはあまり読まないジャンルなのですが、こちらの作品は言葉選びというか言い回しがとても面白い作品です。 主人公の個性が強いというか、地の文部分の独白で主人公の言葉選びが面白いなと思っていたら主人公と母親の会話も言葉選びと会…

殺し屋ダディ (集英社オレンジ文庫)

出だしコメディだと思ったら、わりとヒーローっぽい作品でした。 今年読んだ中で初の当たりかなと思いました(他が……だったからかも) パパ二人子供ひとりな偽造生活ものなので、BLっぽい雰囲気が苦手な人は回避した方が無難かもしれませんが、所謂相棒もの…

不運からの最強男 【規格外の魔力】と【チートスキル】で無双する (グラストノベルス)

チートが過ぎる! Amazonの読み放題でおすすめされていたので読んでみました。 前世で散々不運だった男、盗まれた妹からのプレゼントを取り返そうとした結果異世界転生する羽目に……。 そして超絶チート。 家族もチート。 ペットもチート。 もうチートしかあ…