黒猫閻魔と獣医さん (ラルーナ文庫)
四つ耳は滅べ!!(過激派)
この感想を書いている人間はケモナーを拗らせすぎて四つ耳撲滅過激派です。
別にBL強化週間とかそう言うわけではないのですが、だいぶ前に購入したセットの中に入っていた一冊です。
とりあえず作者さんが「動物を飼うときは最後まで責任を持って飼いましょう」という考えであることは作中の台詞からも伝わってくるのですが、全体的に軽いノリのBLとい印象でした。
まず主人公が猫で閻魔という設定ではあるのですが、猫が抵抗なく人間に恋するというところが気になってしまって突っ込まずにはいられません。
主人公(猫、受け)が世間知らず過ぎることに攻め(獣医)があまり違和感を持っていないことと周囲があまりにもあっさり受け入れすぎなことも気になりますし、攻め側が主人公の正体に気づいてもあまり突っ込まないことも気になりました。
主人公と攻めの間に繋がりを用意するためにとりあえず暗い過去を用意しましたという感じもなんとなく気になります。
そしてBL特有なのか悩む期間がなくあっさりくっつく。周囲も違和感がない。
ついでに言うと恋敵(?)まで同性。
一応女性キャラも登場するのに影が薄すぎてこれがBLかぁと思わずにはいられません。
猫耳&尻尾設定必要だった? 猫要素欲しかっただけ? みたいな疑問が沸きました。
BLだと避けて通れない(?)アレなシーンはあっさり目なのでそういう描写苦手な人には読みやすく、好きな人は物足りないという感じかなと思います。
どちらかというとドラマ主体、主人公の世間知らず過ぎる行動中心のややコメディ寄り作品かなと思いました。