ROSEの読書感想文

読んだ本とかWeb小説の感想を書くよー

2024-01-01から1年間の記事一覧

後宮の薬師 平安なぞとき診療日記 (PHP文芸文庫)

平安時代が舞台のミステリ風お仕事小説。 主人公は異国の系譜の女性薬師で都の貴族の依頼ではるばる仕事に来ましたがなんやかんやで大きな仕事に引きずり込まれていきます。 主人公が薬師なので謎解き要素は「どんな病気か」「原因はなにか」というところに…

解剖学者と殺人鬼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

原作者が解剖医という本職が書いたミステリ(ってかサスペンスホラー?)小説。 解剖学者と連続殺人鬼の視点が交互に描かれていくスタイルで双方の考えが垣間見える……のですが視点がころころ変わるので時系列が掴みにくく読みにくい印象でした。 ミスリード…

卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)

三部作の最終巻です。 前作のラストのトラウマで情緒不安定な主人公は訴えられることになり、調停に持っていこうとする弁護士の言うことも聞かず、自分の軸を曲げようとしません。 それと同時に鳩の死体や落書きなどのストーカー(?)被害も受け、更に追い…

優等生は探偵に向かない (創元推理文庫)

三部作の第二弾です。 前作で真相に辿り着き有名人になった主人公が友人の兄失踪事件の捜査をすることになります。 今作でもインタビュー中心の捜査なのですが、主人公が有名人になったのでインターネット配信で捜査状況を公開しながら情報収集していくスタ…

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

タイトルインパクトの強い海外ミステリです。 所謂探偵役は高校生の女の子。それも優等生。なんでも知ってるちょっと変わった子が、自由研究の題材に自分の住む街で過去に起きた殺人事件を調べ直す青春ミステリといったところでしょうか。 三部作の第一弾で…