俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する (ファミ通文庫)
タイトルの時点で好き。と言いたくなってしまう作品です。
こういう科学っぽいタイトルが付くと期待が大きくなってしまいますね。
そして、人生で読んだラノベの中で一番好きと感じた作品でした。
異世界転移なのに魔法適応ではなく魔法を科学的に理解しようとするスタンス。好きです。
右も左もわからない異世界を理解しようと試行錯誤する姿には好感が持て、なにより集団の強さ、変人集団の強さは異世界人を呆れさせる次元ですが、初めて見る魔法に大興奮し、それを再現しようとする過程が興味深かったです。
都合よく全ての専門が集まったというのは科学的思考のヒントが出やすい環境になったと思います。(これで生物系の専門家もいればいいのに)
一部下品すぎる罵り言葉のシーンもありますが、理系らしい回りくどいジョークや、男子学生特有の謎テンションによる意味のわからない遊び(なぜこんなことをしてしまうのだろう)の描写は涙が出るほど笑ってしまいました。
ブラコンの度が過ぎる妹キャラはやや気になりましたが、最早みんなの妹ポジションになっていたので嫌悪感を抱くほどではありませんでした。
ところでメインヒロインは誰なのでしょうか? ほぼ平等に出番があったように思えたので、メインヒロインが誰なのか少し悩みます。
ラノベセットに入っていた中の一冊なのですが、なぜか二巻が抜けて三巻が手元にあるので二巻を購入しようと思ったら品切れでした。
なるべく早めに次の巻を手に入れたいと思います。