貧乏令嬢の勘違い聖女伝 ~お金のために努力してたら、王族ハーレムが出来ていました!?~ (一迅社ノベルス)
Twitterでよく名前を見る「まんじ先生」ってこちらの方? と思いつつ積み上げられた山の中から発掘した一冊。
控えめに言って、フルプライスで購入していたら「ゴミ」と叫びたくなってしまう一冊……まあ、一部のカルト的な人気は作者さんのキャラでの人気なのでしょうか? と思ってしまいました。
主人公は貧乏人貴族で出稼ぎ(?)として冒険者にさせられた挙げ句死んでしまい、所謂死に戻りした貴族令嬢ではあるのですが、前回の記憶を利用してチート展開というパターンとしてはよくある話なのかなと思います。
問題は、文字数稼ぎなのか絶叫が多すぎることでしょうか。時々唐突に変わるフォントサイズ。
ウェブサイトで読む分にはいいのかもしれません。個人サイトに掲載された作品なら楽しめる演出かもしれません。
しかし、書籍なのです。
小説として販売されているもので、しかも単行本……。価格を考えると絶叫で文字数を稼いでいるようで……フルプライスで購入していたらキレていてもいいのかな? と思ってしまいました(ラノベセットに入っていた一冊なのでまあこういう作品もあるんだなという認識になりました)
あと一迅社ノベルスってあまり読まないところなので対象年齢がピンとこないのですが、小説家になろう系で掲載されていたにしてはわりときわどいRが付きそうな描写がちょいちょい挟まれているのが気になってしまいました。まあラノベはわりとそういうのが多いような気もしますが。
作品内容としては主人公に決闘を挑んで敗北した王子が推せる意外あまり印象に残っていません。
登場人物がそれぞれ問題児過ぎてこの国大丈夫かどころかこの世界よく存続していられるなという驚きの連発になってしまいました。
プライドへし折られツンデレ王子はちょい癖に刺さりそうにはなりましたが、逆を言うと彼意外全く印象に残らない(おかしいな? 濃いキャラは多かったはずなのにな)という印象でした。
続刊もあるらしいのですが、たぶん自分で購入して読むことはないと思います。