ROSEの読書感想文

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大阪マダム、後宮妃になる! 五祭期は豊穣盛儀動乱編 (小学館文庫キャラブン!)

 大阪のおばちゃんマダムが異世界転生して後宮妃になり、後宮を大阪化していくコメディ作品の五巻目になります。
 
 いや、コメディ枠でしょ? どうしてシリアス路線に持っていこうとしたの? 前半のギャグは? ギャグどこいったの?
 
 ギャグシを期待したら突然のエモシ表現に萎えたという印象です。
 
 五巻目まで読むと言うことはそこそこシリーズが好きということになるとは思うのですが、このシリーズに期待しているのは「大阪以外の人がイメージするであろう大阪」の表現、「コテコテ関西人」な主人公が繰り広げるコントや漫才の様なコメディなので、異世界転生シリアスではないのです。
 しかも大事なことなので記載しておきますが、次巻に続く。凄くキリの悪いところで終わってしまう。
 お腹を抱えて笑うほどのコメディを期待したのに鬱展開の途中で終わる……モヤモヤ感。
 シリアス展開後宮ものも飽和してきていますし後宮シリアスは他の作品に任せません? お宅は後宮リーグ(コ・リーグ)とか本物のたこ焼きを作るために財力と国家権力を使うような展開を続けててよくないですか??? 
 飴ちゃんばらまきラーメン屋台で利益追求展開でいいんですよ。どうしてシリアス路線に進むの? と全力で言いたい。
 
 未知やすえさんのネタが登場したのには驚きましたが(関西弁の本で見たけど元ネタ知らなかったやつ)、先日YouTubeで未知やすえさんを検索したらめっちゃ「うる星やつら」のランちゃんみたいな感じで超好きでした。ああ、元ネタこの人なのかな? と。
 
 中途半端なところで終わってしまっているので次巻は一応チェックするつもりですが、この先シリアス展開が続くのかコメディ路線に戻れるのかで今後の評価が変わりそうな作品です。
 ギャグ漫画がバトル漫画路線になるようなシリアス展開はジャンプ漫画だけにして欲しいですね。
 
 そして異世界の人に伝わらなさすぎるタコがちゃんと伝わる日が来るのか……(どうしてタコがタラバガニになったのかは気になるというより異世界にタラバガニはいるのかという部分がまた気になる)