モブなのに巻き込まれています ~王子の胃袋を掴んだらしい~ (レジーナブックス)
主人公は乙女ゲームのモブ、宿屋の娘に転生したパティシエ(推定)なのですが、幅広いジャンルの料理が出来るようです。
そしてこの世界、なぜかうどんが国民食になっているのです。どこのうどん県ですか? というほどうどんが愛されている。宿屋のはずがうどん屋のような食堂の方に力が入っているのではないかと言うほど、宿屋の経営と言うよりはお料理シーンばかりの作品になっています。
主人公(モブ)の親友が乙女ゲームのヒロイン(転生者)で、この世界にうどんを広めたのは第二王子(推定転生者?)となっていて、どうやら多数転生者がやってくる世界のようです。
乙女ゲーム転生ものにしては終盤まで目立った事件もなく、むしろ平和にお料理ばかりしているほのぼの系作品なのですが、終盤で不穏な気配を残し、もしや続編があるのでは? と思ったところやはり続刊があるようです。
続刊あるならナンバリングしてくれと毎度思いますが本当にそれですね。
飽和してきたからこその変化球ですかね。
表紙を見ればうどん調理中なので異世界? と思ったのですが、本当に異世界でうどん調理しているし、バリエーション豊富なうどんが登場するので作者さんのうどん愛(?)のようなものを感じました。いっそ主人公の前世を「うどん屋の娘」だとか「うどん職人」にしてもよかったのではないかと感じるほどしつこくうどんが登場します。
続刊を読むかと言われるとやや微妙ラインなのですが、なにかのきっかけで手元に回ってきたら読むかも知れない作品です。