ROSEの読書感想文

読んだ本とかWeb小説の感想を書くよー

2023-01-01から1年間の記事一覧

モブ同然の悪役令嬢は男装して攻略対象の座を狙う2

げっ、転生したら悪役令嬢だ……。 よし、破滅回避のために攻略対象になろう。 いや、そうはならないでしょ。 と言いたくなるようなコメディの第二弾です。 本格的にヒロイン攻略を企む主人公。最早立派な攻略対象です。 はい。そのままヒロインに攻略されて下…

火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫)

タイトル一本釣りされた一冊です。 予約購入したはずなのに今更読み終わりました。 ヒクイドリって食べれるの? と思い調べてみたら食べられるようで、しかも牛肉っぽくておいしいそうです。食べてみたいです。 タイトルから連想されたのは喰ったヒクイドリ…

転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う (角川文庫)

愛が重すぎる主人公の中華風ファンタジー? でしょうか。 この作者さんの作品はかなり前に何作か読んだことがあったのでやや期待値が高かったのですが、今作はちょっと合わなかったかなとい印象です。 今作は異世界ではなく同じ世界の未来に転生し、愛する人…

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

恐怖について感覚的に考察する一冊です。 ホラー作家の方が主に主観で恐怖を考察するのですが、例に出される作品が既にマニアック過ぎて相当触れてこないと理解できないのではないかと思いました。 興味深いのは蛇に対する恐怖についてです。 地を這うから、…

友人と寝てはいけない (キャラ文庫)

だいぶ前に購入したセットに入っていた一冊です。 タイトルがインパクトあるなと思ったのですが、主人公達の年齢が少し高めで高校時代から続く友人同士の組み合わせの現代物でした。 主人公と友人は共に社長子息、バイセクシャル(これは本当に? と疑問)な…

殺人鬼探偵の捏造美学 (講談社タイガ)

真相を【捏造】する探偵。 とんでもない探偵だな。と思うのですが【殺人鬼】探偵なんですよね。 本編の主人公は新米刑事の女性なのですが、物語自体の主人公はこの殺人鬼の方といってもいいでしょう。 この作品は【連続殺人鬼】が【探偵】という珍しい構造を…

怪異探偵の喰加味さんは悪意しか食べない (富士見L文庫)

巻き込まれ型助手と変人探偵の組み合わせのファンタジー系作品です。 タイトルに「探偵」がついていますが「怪異」「探偵」なので所謂ミステリとは別物で、ファンタジー探偵というところでしょうか。 騙されやすい主人公(人間)と人外探偵という組み合わせ…

心中探偵 蜜約または闇夜の解釈 (幻冬舎文庫)

タイトルインパクトがあり、期待値が高すぎたかなというような一冊でした。 主人公が心中したはずの相手だけ死んでしまい、自分が心中した相手は死んだ女性ではなかったというところから始まる奇妙な話ではあるのですが……。 主人公がクズ過ぎてこいついっそ…

噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル (宝島社文庫)

タイトルインパクトがある作品。 タイトルもですがラストもインパクトはありました。 SNSの裏アカ探しをするネット探偵という職業と、就活失敗が裏アカ特定のせいだと乗り込んでくる行動力ありすぎるヒロインの時点で惹き込まれました。 いや、裏アカ作る方…

引きこもり賢者、一念発起のスローライフ 聖竜の力でらくらく魔境開拓! 1 (MFブックス)

転生じゃないチート系なのに能力あんまり使わない系主人公のそこそこまったりしたファンタジー作品です。 シスコン(重度)の主人公が難病の妹を救うため聖龍の眷属になり、人間を捨てて数百年……開拓に来たヒロイン達と出会い、文明に感激するという謎に苦労…

魔王城殺人事件 (講談社文庫)

小学生探偵達が挑むミステリです。 小学生探偵というとどうしてもコナンくんが浮かんでしまい、少年探偵団はもう完全にあのイメージになってしまうのですが、今作の主人公達は小学五年生なのでコナンくんたちよりも年上の高学年少年探偵クラブというところに…

書きたい人のためのミステリ入門 (新潮新書)

ミステリはミステリでもミステリ創作論というか読書論のような一冊です。 書かなくても推理小説が好きな人は読むと楽しいのではないかと思いました。 この本の最後に本の中で紹介された作品リストがあるので、これから読んでみる本を探す参考にもなりそうで…

暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします2 (GA文庫)

シリーズ二冊目です。 コミカライズの原作ですが、コミカライズ版は序盤しか読んでいません。 今回は「オレさま」系幼女が新キャラとして登場し、前巻よりもラブコメ色が強くなったように感じます。 熱血バトル系少年漫画を期待していたらラブコメだった感が…

腹を割ったら血が出るだけさ(双葉社)

タイトルインパクトが凄すぎて発売直後に購入したのにやっと読み終わった一冊です。 以前別作品を読んだ際に会話のテンポとタイトルセンスの良い作者さんだなと思ったのですが、今作も会話のテンポが非常によかったと思います。 が、今作は複数の登場人物の…

エルフでビキニでマシンガン! (MF文庫J)

ラノベ特有のわけがわからないタイトル。 手に取らずにはいられなかった一冊です。 もう、タイトルでは全く中身が想像出来ません。なんとなくドンパチやりそうな雰囲気を感じ取ったくらいです。 読んでみた感想は……Z級映画感。 一部の人にはカルト的に響きそ…

終わらない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

ついに最終巻です。 作者さんの20周年だったそうです。 BLも書いている(というかそっちがメイン?)の作者さんということもあり、それっぽい雰囲気の描写も所々あるので苦手な人は苦手かもしれません。 最終巻なだけあってオールスター作品というか、無理矢…

憎まれない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

購入後数ヶ月積みっぱなしだったシリーズ第八巻です。 もうこんなにシリーズ続いてるのか。もうやることないだろうにってくらい、主人公の能力が活かされる場面が限られているように感じていましたが、熱血系な主人公にかなり好感が持てます。 先に書いてお…

難民探偵 (講談社文庫)

タイトルに探偵って入っているけれどミステリと言うよりはキャラクター小説という印象です。 この作家さん実は初なのですが、登場人物に変な名前をつけるのが好きみたいですね。 まず序章がやたらと長い。序章だけで40ページほどあるのですが、殆どが就職活…

水曜日が消えた (講談社タイガ)

映画原作映画ノベライズです。 帯に一人七役と書かれていたのが気になってしまい、先に映画を観てしまいました。 全体的に映画と同じ展開ですが、ラストだけ少し違いました。 個人的には映画のラストの方が好きでしたが、こちらのラストも素敵でした。 とて…

黒猫閻魔と獣医さん (ラルーナ文庫)

四つ耳は滅べ!!(過激派) この感想を書いている人間はケモナーを拗らせすぎて四つ耳撲滅過激派です。 別にBL強化週間とかそう言うわけではないのですが、だいぶ前に購入したセットの中に入っていた一冊です。 とりあえず作者さんが「動物を飼うときは最後…

作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)

ミステリと呼ぶよりはキャラクター小説という印象になってしまう程、毒島さんのインパクト強すぎる作品です。 正直物書きにはグサグサぶっさり突き刺さる最早暴言と言ってしまいたくもなるような言葉の凶器が何度飛んできます。 最初に出てきた下読みのコメ…

うちの家庭教師がグイグイきすぎて勉強どころじゃない! (ガガガ文庫)

ラノベセットに入っていた中の一冊です。 控えめに言って読んだ時間を返して欲しい……。 表紙絵好きなら絵師さん目当てで購入……ですかね。 まず導入の時点でなんじゃこりゃ状態です。 表紙のお姉さんが家庭教師、らしいのですが、教え子の部屋でほぼ裸族。性…

3泊4日の恋人 (講談社X文庫)

久々のBLです。 講談社X文庫と言えば、悪霊シリーズとかとらぶるトリオだとかそう言った少女小説だとか、十二国記みたいなファンタジーのイメージが強かったのですが、BLもあったんですね。元書店員なのに不勉強でした。 今作の主人公は男娼(コールボーイ)…

文豪たちが書いた 泣ける名作短編集(彩図社)

教科書に載っているような文豪達の教科書に載っていたりいなかったりする作品を集めた短編集です。 有名作ばかりなので今更ネタバレもなにもないと思うので、特に印象の強い作品ふたつについて感想を書きます。 というか「泣ける」の方向性が所謂感動ものと…

暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします (GA文庫)

こちらの作品はかなり前に一度コミカライズ版を読んだことがありましたが、全体的にテンションが高めです。 舞台設定はゲームっぽいファンタジー世界ですね。FEとかに出てきそうなジョブがたくさんあります(FEとはちょっと違うけど)(バトルモンク欲しい)…

恐怖と不安の心理学 (ニュートン新書)

専門書を期待していたらノンフィクション系? という印象を受けるほど、作者さんの体験をかき集めた一冊です。 息子と海でのエピソードから、出会った患者さんの話まで、主に作者さんの経験と主観で纏められています。 期待していたのはもっと生物学や医学的…

俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する (ファミ通文庫)

タイトルの時点で好き。と言いたくなってしまう作品です。 こういう科学っぽいタイトルが付くと期待が大きくなってしまいますね。 そして、人生で読んだラノベの中で一番好きと感じた作品でした。 高専生が集団異世界転移してしまう話なのですが、異世界で彼…

死神ラスカは謎を解く (マイナビ出版ファン文庫)

カラスが好きなので表紙買いしてしまった一冊です。 カラスと会話する導入。それだけでときめきました。 主人公は刑事です。殺人などの凶悪犯罪を担当する刑事なのに好物がクリームパン。趣味は料理。 なんというか、ギャップがかわいいと感じさせるタイプで…

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

ラノベセットに入っていた中の一冊です。 不思議なタイトルだなと思い手に取って見ると結月ゆかりのイラスト描いている方の表紙? と驚きました。 それはさておき感想です。 オズの魔法使いの引用が挿入され、登場人物もオズの魔法使いのキャラクター名で呼…

盲目の公爵令嬢に転生しました (レジーナブックス)

主人公が盲目であることを除けば無自覚悪役令嬢もののテンプレのような構成の作品……なのですが……めっちゃ中途半端なところで終わるのです。 続刊出ていました。ナンバリングされていないのでこの終わり方は中途半端すぎる……。 ナンバリングなしでこの終わり…