ROSEの読書感想文

読んだ本とかWeb小説の感想を書くよー

異世界君主生活 ~読書しているだけで国家繁栄~ (ダッシュエックス文庫)

タイトルに偽りあり。 タイトルに「読書しているだけ」と書かれていますが、全くそんなことはありません。むしろ異世界と日本を行き来して物品を入手するチート頼りの一作です。 読書家ニートな主人公が異世界に召喚され王になるのですが財政破綻した国で数…

血の配達屋さん (角川ホラー文庫)

ホラー映画なら真っ先にロストしそうな性格の主人公が好きになれない一冊でした。 導入がクトゥルフのシナリオっぽく、家出した母親を探しに北海道のド田舎に行くというところから始まるのですが、なんか主人公の性格がずれているというか全く好感を抱けない…

あなたのゼイ肉、落とします (双葉文庫)

ダイエット小説、なのですが所謂「こうやったらやせる!」的なものではなく、ストレスとの向き合い方を重視したヒューマンドラマと言った印象の一冊です。 章ごとに別の主人公視点で語られる本作の主人公に共通しているのは「太って」いて「太った姿を醜い」…

婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました(ベリーズ文庫)

婚約者のクズっぷりが際立つ一冊。 超絶ブラック環境で従軍していた聖女の主人公は捕虜になった婚約者に売られて(引き換えついでに金銭まで要求していたから本当に売られている)敵国王子の側妃になる話、なのですが、捕虜になった時になんの躊躇いもなく形…

地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り (角川文庫)

コミカライズ原作小説の八作目。 表紙惚れで一巻目を購入してから絵師さん目当てでなんとなくずるずる続刊を購入していましたが正直もういいかなという感想でした。 図面が出てきたりミステリ風味なのですが、キャラクターが強すぎてキャラクター小説という…

モブなのに巻き込まれています ~王子の胃袋を掴んだらしい~ (レジーナブックス)

宿屋のはずがうどん屋に? な乙女ゲーム転生お料理小説(?)です。 主人公は乙女ゲームのモブ、宿屋の娘に転生したパティシエ(推定)なのですが、幅広いジャンルの料理が出来るようです。 そしてこの世界、なぜかうどんが国民食になっているのです。どこの…

元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋。 (ガガガ文庫)

ラブコメと言うよりは「恋愛小説」という印象の一冊です。 自分を振った元カノが転校生として現れ、しかも同じクラスの隣の席という状況で大変気まずい主人公はどちらかというと非モテな恐竜マニアで自分の世界に籠もるタイプの男子です。 物静かでやや押し…

クソゲー悪役令嬢 滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!

Amazonの読み放題で読みました。 悪役令嬢ものです。 電子限定かと思えばオンデマンドもあるようです。 ここまで感想に困る作品も珍しいのですが、クソゲーの悪役令嬢に転生し世界の滅亡を防がなくてはいけない主人公が両親に甘やかされまくり兄に嫌われたわ…

テンプレ展開のせいで、おれのラブコメが鬼畜難易度 (ファンタジア文庫)

書き出しの時点で閉じたいと主人公が語ってくる通りの1冊。 ラブコメテンプレの供給過多。このテンプレはどの作品のどのシーンだ? と思ってしまう程テンプレ連打してくるような作品です。 主人公は幼馴染みと結ばれたいがためにテンプレの神様の加護を得た…

宝くじが当たったのでレベル1から聖剣を買ってみる(1) (モンスター文庫)

導入の印象が結構好きと思った作品です。 冒険者ギルドの不採用通知ばかり受け取りもう諦めて田舎へ帰ろうとしていた時に購入した宝くじが当たった「なんでも装備できる」以外これといって強みのない主人公が宝くじの当選金額全てを突っ込んで聖剣エクスカリ…

爆弾(講談社)

以前「白い衝動」がなかなか衝撃を受けた作家さんだったのでかなり期待していました。 正直冒頭はあんまりかなーと思ったのですが、中盤からが素晴らしいですね。 相変わらず倫理観、道徳観を問いかけてくるような作品だったのでこの作者さんの作風なのかな…

伯爵令嬢ですがゾンビになったので婚約破棄されました (ウィングス文庫)

タイトルインパクトがすごい。 タイトルからはコメディ寄りかなと予測したのですが、自分を殺した犯人捜しをするなどシリアス風味です。 主人公は殺されて生き返ったことにより婚約破棄され、家族からも見放され、少ない使用人と客人暮らすことになりますが…

作家の収支 (幻冬舎新書)

芸術の数学の部分。と言った本です。 超有名作家さんなのにこの本が初めて読むというとても微妙な心境です。 超有名作家さんの自分の体験を元にし、具体的な数値を使用して作家という職業の収支について語る本です。 作家と聞くと数字なんて文字数くらい理解…

探偵・花咲太郎は閃かない (メディアワークス文庫)

探偵ものというかロリコンものというか……。 主人公がロリコン全開で、それに纏わる言い回しが非常に豊かというか女子高生すらその扱いかという筋金入りで、所謂探偵ものを期待したら裏切られること間違いなしなコメディタッチの作品です。 よく名前を見る作…

氷菓 (角川文庫)

アニメ化もされた有名作……らしいのですが今回初めて読みました。 省エネ系男子高生が主人公の所謂天才探偵(探偵は全てを知っている)タイプの作品かと思います。 姉の厳命により古典部を維持するため古典部に入部した主人公がヒロインと関わることにより省…

ヘルハウンド2 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹 (メディアワークス文庫)

葬儀場は見合い会場じゃねーよ! と思わず叫びたくなるほど相変わらずの変態主人公なシリーズ二作目です。 続刊出てないので打ち切りなのかな? という印象でした。 今作はでコスプレイベントでの殺人事件をSNSを活用しつつ解決したり、新たな事件に繋がった…

聖女様に醜い神様との結婚を押し付けられました2 (角川ビーンズ文庫)

シリーズ二巻目ですがまだ完結せず、盛り上がってきたあたりで終わってしまいました。続刊は現時点では出ていないようです……。 幼馴染みの迷惑女が過去にどれだけえげつないことを(本人自覚なく)やらかしてきたか詳細が語られると共に主人公の婚約者が呆れ…

聖者の落角 (角川ホラー文庫)

シリーズ三作目で今回もキリスト教的な表現が多い作品でした。 キリスト教知識があるとより楽しめるのではないかと思われるシリーズです。 そして前作の主人公(?)、絶世の美男・敏彦がレギュラーメンバー入りという解釈でよいのでしょうか? 難病の子供立…

ヘルハウンド 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹 (メディアワークス文庫)

変態だーっ!! 今作の主人公は間違いなく変態です。 遺体の写真を見て「恋人」などと表現し、興奮するタイプの変態です。 が、プロファイラーなのです。 捜査中にこんなことをしていると遺族にバレれば間違いなく訴えられるであろう主人公は民間人のプロフ…

我が姫にささぐダーティープレイ (講談社ラノベ文庫)

クズお嬢様に仕える転生者がお嬢様を「王」にするために奮闘する話……であってるのかな? とりあえずお嬢様がダメ人間クズで序章次点で大丈夫かこの主人公……と思ったのですが、もう一つの序章で主人公は従者側の少年だと気づきました。 えげつないことに抵抗…

「死んでみろ」と言われたので死にました。 (角川ビーンズ文庫)

「死んでみろ」→「死んでやる」からの死に戻りテンプレ作品です。 死に戻りで過去改変して家族を守りたい主人公の逆ハ展開で決着は??? という感じなので続くのかな? と思わせるエンディング含めてうーん……。 まず夫が妻の話を全く聞かずに虐げているとん…

スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫 (集英社文庫)

お菓子作りは科学だ! お菓子がテーマの謎解きものです。人が死なないミステリなので血生臭いのが苦手な人も安心ですね。 今作一番の注目ポイントは主人公が吃音だということでしょうか。 漫画だと「ワンダンス」の主人公が吃音持ちだったなというのが思い出…

聖女様に醜い神様との結婚を押し付けられました (角川ビーンズ文庫)

性癖欲張りセットのような作品。 次巻へ続くような事件が解決してないじゃん終わりだったのですが、やっぱり続刊ありました。ナンバリングしてくれ。 展開的には性格の悪い幼馴染みのせいで貧乏くじを引かされた主人公が奮闘していくわりとよくあるテンプレ…

殊能将之 未発表短篇集 (講談社文庫)

ハサミ男で惚れ込んだ作者さんの未発表短編集ということで読んでしまうのが勿体ないような気がしながらもあっという間に読み終わってしまった一冊でした。 三つの短編と、ハサミ男受賞後の作者さんの日記で構成された作品ですが、やはり印象的なのは最初の「…

女王の化粧師 (ビーズログ文庫)

だいぶ前にコミカライズ版を一話だけ読んだことがあったような気がする作品です。 最初に言っておく。 せめてナンバリングしてくれ。 序盤の序盤くらいで終わった印象しかない。 召喚で所謂メイクアップアーティストとして働いていた主人公が貴族(?)にス…

神様の用心棒~うさぎは星夜に涼む~ (マイナビ出版ファン文庫)

函館が舞台のシリーズ五作目ですね。 元々表紙を書いている絵師さん目当てで購入したシリーズですが、今回も表紙が美しいですね。 新撰組はあまり興味がないのですが、函館は馴染みある地なのでだらだら読み続けているシリーズなのです。 が、この作品ってゴ…

悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。 (電撃の新文芸)

出オチ感満載なのにナンバリングなしで続ける気満々の強気な作品。 と思ったらやっぱり続刊が出ていました。 とりあえず今回読んだ一巻目のみの感想です。 開いてすぐのカラーページでいきなり婚約者(王子)の指を要求する主人公(悪役令嬢)。 ヤクザ令嬢…

公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫)

ミステリとしては登場人物が揃った時点で犯人が予測出来てしまう気がしますが、ヒューマンドラマとしては描写が細かいなと思わせる作品でした。 タイトルに「公開処刑人」とついているように「処刑」シーンがあるため、グロ耐性が低い人にはおすすめできない…

婚約破棄してやろうじゃないの! ! ~私は自由に暮らします、今さら溺愛なんてお断りです~ (ベリーズファンタジー)

よくある悪役令嬢物+追放(ではないが)冒険者物を組み合わせたような作品でした。 前半はよくある婚約破棄悪役令嬢コースのような、婚約者が浮気してる? →婚約破棄するならこいやー的な雰囲気の話で、断罪イベント的な物も存在するのですがなにか様子がお…

さよなら神様 (文春文庫)

犯人の名前が最初からわかっているタイプのミステリ。 このタイプというと「殺戮にいたる病」が真っ先に浮かびましたがだいぶ系統が違います。 クラスメイトの「神様」が犯人の名前を告げるところから始まります。それが友達の親の名前だったら? 知っている…